「商品の原価率」について気になったことありませんか?
飲食業やサービス業では切っても切り離せないほど重要です。
原価率で検索してこの記事に辿り着いた人もいると思います。
この記事は原価率の計算方法や原価率の高い・低いものをリストアップしてみました。
スポンサーリンク
目次
原価率とは
原価率の定義
原価率とは名前のとおり商品の価格内の原価の割合のことです。
原価とは、商品を作り上げるためにかかる費用のことです。
原価率の計算方法
販売価格 ÷ 原価 = 原価率 です。
1000円で販売されている商品が、原価100円である場合、
1000円(販売価格) ÷ 100円(原価) = 10%(原価率) となります。
原価率が高いもの=利益率が低いものなので、売れ残りのリスクが高くなります。
適正な販売価格の算出方法は?
原価は「商品が提供できる状態になるまでの金額」です。
仕入れ値が高騰した際に見直すことが多いです。
物件費や光熱費などは別途計算が必要なので、適正な販売価格は「原価率30%まで」と言われています。
原価300円の商品を原価率30%に抑えるためには、
300円(原価) ÷ 30%(原価率) = 1000円(販売価格) となります。
販売価格は1000円以上にする必要があります。
原価率・利益率ランキング
原価率について理解できたところで、世の中の原価率の高いもの低いものをまとめていきます。
予想通りのものから意外なものまであります。
※あくまで平均的な原価率です。
原価率が高いランキング
第5位:生ビール(40%)
生ビールが原価が高いと聞いたことがある人も多いはずです。
居酒屋でも「とりあえずビール」と言ってしまうほど乾杯ドリンクの代名詞です。
居酒屋やバーでは、カクテルやサワー等の原価率の低いドリンクも用意することで利益を上げています。
第4位:ハンバーガー(50%)
日本でもポピュラーなファーストフードになったハンバーガーですが、大手チェーン店の価格で提供した場合の原価率は高いです。
ワンコインでセットが頼めてしまうほどリーズナブルですよね。
第3位:イクラ(70%)
海鮮がメインの寿司ネタは原価率が高いものが多いです。
かっぱ巻き等は原価が低いので、お互いで相殺することで利益に繋げています。
第2位:マグロ(75%)
寿司ネタでも人気メニューのマグロです。お子さんにも人気ですね。
特にトロなどの希少部位は高くなりますし、100円で提供出来ている回転寿司はすごいですね。
第1位:ウニ(80%)
寿司ネタの中で1番原価率が高いと言われているのはやはりウニです。
加工の手間の割に取れる量が少ないので貴重になるのも分かります。
原価率が低いランキング
第5位:フライドポテト(20%)
ファーストフード店のサイドメニューで定番のフライドポテトは原価率が低いです。
パーティー等でもメイン料理のサイドに盛られていることが多いですよね。
第4位:宅配ピザ(15%)
宅配ピザも商品そのものは原価率が低いです。
しかし宅配ピザは専用の宅配員を雇うので人件費も必要です。最近ではUber Eatsの宅配員もたくさん見かけますね。
「店舗受け取りで割引」となっている店舗もあります。人件費削減のためですね。
第3位:ベビーカステラ(14%)
お祭りの屋台でお子さんが大好きなベビーカステラは原価率が低いです。
粉ものは材料費が少ないことが特徴です。
お好み焼きやたこ焼きも粉ものですが、肉やタコが必要になります。
味付けだけのベビーカステラは利益率が良いのです。
第2位:かき氷(12%)
こちらも夏場のお祭りでは定番のかき氷です。
材料が氷とシロップのみなので原価率は恐ろしく低いです。
最近では差別化のために「凍らせたフルーツを砕くもの」「ふんわりしたかき氷」などでSNS映えを狙った商品もあります。
第1位:綿菓子(3%)
こちらも屋台では定番の綿菓子が、ダントツで原価率が低いです。
原材料が砂糖のみです。機械のリースを考えても原価率は3%なので利益率は高いです。
最近ではカラフルな綿菓子が原宿で提供されていたり、原価率が低いなりのアプローチで話題になることがあります。
スポンサーリンク
さいごに
「原価率が高いからお得」という考えはあまりお勧めできません。
居酒屋でビールだけを飲む、寿司屋でウニばかり食べる、ということばかりに集中してしまうとせっかくの食事を楽しめなくなります。
よく食べ放題や飲み放題で元を取るという人がいますが、一般人では実現することは不可能です。
ファミレスのドリンクバーは数百円で飲み放題ですが、100杯飲んでやっと元が取れるほどです。